パラバドミントン女子WH1の里見紗李奈(22=NTT都市開発)が金メダルを目指して奮闘中だ。

 国際パラリンピック委員会(IPC)の公式サイト内で、パラリンピックへの思いを告白。「パラバドミントンは今回がパラリンピック初採用なので、絶対に『初代女王』になりたい」と決意を口にした。

 里見は、高校3年生の時に交通事故に遭い、脊髄を損傷。車いす生活を強いられ「車いすを使っているところを見られたくなかったので、電車やバスに乗るのを嫌がり、家に引きこもりがちだった」と振り返る。

 しかし、父の勧めでパラバドミントンをスタート。1年後には日本選手権で決勝進出を果たすなど、急成長を遂げた。「パラバドミントンに出会わなかったら、人生のほとんどを家で過ごしていた。車いすバドミントンクラブへの入会を勧めてくれた父に心から感謝しています」と謝辞を述べた。

 現在はシングルスとダブルスで世界ランキング1位に君臨。来夏の東京パラリンピックでは2冠に期待がかかる。「日本で開催されている大会は、より多くの観客に競技を広めるのに役立つと思うので、ワクワクしているし、身近な人にもワクワクしてもらいたいので、頑張ります」と意気込む。

 パラバドミントン界のエースが東京の舞台でどんなパフォーマンスを見せてくれるのか。楽しみが募るばかりだ。