東京五輪・パラリンピック組織委員会は30日、大会延期に伴う観戦チケットの払い戻しに関する記者会見を行い、延期によって来場が困難になった希望者を対象に、払い戻しを実施することを発表した。

 申請手続きは五輪が11月10日未明~同30日午前11時59分(返金は12月下旬以降)、パラは12月1日未明~同21日午前11時59分(返金は来年1月中旬以降)となっている。

 これまで五輪は約448万枚、パラは約97万枚が販売されたが、コロナ禍で3月末に大会延期が決定以降、チケットの取り扱いは先送りにされてきた。

 すでに販売されたチケットは原則として来年夏の大会にそのまま利用できる。また、組織委は「今後、新型コロナウイルス感染症により観戦の機会を提供できなくなった場合は別途払い戻しを実施」としている。すなわち、五輪中止となった場合は改めて払い戻しの機会が得られる。

 なお、払い戻し申請の手続きは「公式チケット販売サイト」で実施。鈴木秀紀マーケティング局次長(56)は「ハガキや電話で払い戻しをご案内することはありません。組織委を装った詐欺やなりすましの被害に遭わないよう十分お気をつけてください」と呼びかけた。