ノルディックスキー・ジャンプ女子で4位に終わった高梨沙羅(17=クラレ)が14日、帰国した。到着した成田空港では居合わせた観光客ら約100人から拍手で出迎えられたが、メダルを逃した悔しさは拭い切れていない様子。「ベストを尽くすことができず、結果を残すことができなかったので、申し訳ない気持ちでいっぱいです」(高梨)と唇をかみ締めた。

 何より重圧のかかる初五輪の舞台を終えたばかりで、精神的な消耗も激しいようだ。関係者によると、高梨はこのまま地元の北海道には戻らず、国内で静養することになったという。競技後も予想以上に注目が集まっていることから、しばらく喧騒を避ける模様。関係者が空港到着後に慌てて高梨の次の滞在先を探す場面もあった。

 それでもルーマニアで開催されるW杯(3月1、2日)には出場する予定。「リベンジしたい。力不足を痛感させられたので、技術はもちろん、精神面も磨いて、もっともっとレベルアップしたい」と前を向いた17歳のエースは復活できるのか。