【ソチ五輪】試練を乗り越え、カーママが初勝利を手にした。カーリング女子1次リーグ第2戦、世界ランク9位の日本は同6位のデンマークを8―3で撃破。初日を1勝1敗で終えた。

 日本は格上相手に第2エンドから3連続で「スチール」(不利な先攻からの得点)に成功。猛攻で前半から主導権を握ると、第8エンドで日本が2点を奪った直後にデンマークがギブアップした。「世界ランク上位のチームに勝てたことは次の試合へ自信になる」と小笠原歩(35)は安堵の表情を見せた。

 今大会は波乱含みのスタートになった。セカンドの小野寺佳歩(22)がインフルエンザに感染し、まさかの欠場。完治するまで4人での戦いを強いられることになった。小野寺に代わり、同級生の吉田知那美(22)が公式戦では初めてとなるセカンドで出場。4人で力を尽くしたが、午前に行われた初戦の韓国戦を7―12で落とした。

 嫌なムードが漂ったが、1日2試合を行うなかで気落ちしてはいられない。

“肝っ玉カーさん”の小笠原が「みんなは調子が悪いわけではない。それぞれいいショットを決めるとチャンスが出る!」と仲間にカツ入れ。見事に世界ランク上位国に下克上を果たし、勢いを取り戻した。