苫米地英人氏 東京五輪サイバー攻撃対策 自衛隊に特殊部隊つくれ

2020年10月24日 12時17分

苫米地英人氏

 来年夏の東京五輪がロシア軍参謀本部情報総局からサイバー攻撃の標的となっていると英政府が発表し、物議を醸している。

 ドーピング問題で大会除外処分を受けるロシアの妨害工作説が有力だが、ロシア側はこれを否定。サイバーセキュリティー対策最大手「株式会社ラック」ナショナルセキュリティ研究所の佐藤雅俊所長(59)は「ロシアがアンチドーピング組織に反感を持っている背景を考えると可能性は高い」と語る。サイバー防衛隊の初代隊長でもある佐藤氏は2016年リオ五輪、18年平昌五輪でもサイバー攻撃があった事例を示し「これはロシアかどうかわかりませんが、平昌の開会式ではシステム障害やドローン飛行停止があった」とした上で「100%防ぐことは不可能。最悪のシナリオとして五輪開催が途中で終わることもあり得る」と警鐘を鳴らす。

 では、解決策はあるのか? 自衛隊サイバー部隊の訓練に協力する米カーネギーメロン大学博士の苫米地英人氏(61)は「現在の東京五輪のサーバーは世界のプロであれば簡単に侵入できるレベルのセキュリティー」と指摘した上で「来年夏までに自衛隊の統合幕僚監部内に東京五輪専用の50人のサイバー特殊部隊をつくる。それを警察庁に出向させる形にし、組織委・森喜朗会長(83)の直轄部隊として活動させる。そこにお金をかけるべき。まだ間に合いますよ」と具体策を掲げる。

 いずれにせよ、トラブル続きの東京五輪にまたも難題が増えた形。敵は新型コロナウイルスだけではない。