橋本聖子五輪相(56)が23日に国会内で行われた「自民党スポーツ射撃を考える議員連盟」(麻生太郎会長)に出席した。

 これに先立ち橋本氏は父・善吉氏が19日に亡くなったことを明かした。享年96。善吉氏は、米国からの持ち込み馬として朝日杯3歳ステークスを大差で優勝したマルゼンスキーの馬主として知られている。

 善吉氏は夏ごろから自宅療養を続けていたという。亡くなる前日に連絡を受け、善吉氏のもとに駆けつけた橋本氏は「初めて隣で寝て、一晩看病したのですが、多分、それで満足してすぐに亡くなったと思う。一晩、私に看病させないと死ねないんじゃないかと、みんなにいわれました」と明かした。

 橋本氏の「聖子」という名前は善吉氏が1964年に開催された東京五輪の聖火に感激して命名したことで知られている。

 善吉氏の死去を乗り越えて同議連副会長として出席した橋本氏は、同議連を通じて各省に改正を要望していた銃砲実包関係の法規制の進捗状況の報告を受けた。

 橋本氏は「一丸となって取り組んで来年の東京大会を万全で迎えたい。失敗は許されない状況。多くのメダルが獲得できます」と決意。天国の父に東京五輪の成功を届けることができるか。