【ソチ五輪】10日のスピードスケート男子500メートルで金メダルの期待がかかる長島圭一郎(31=日本電産サンキョー)、加藤条治(29=同)は揃って好調をキープしている。とはいえ、ここまでの調整法はあまりにも対照的だ。
3日の記録会に参加した加藤に対し、長島は欠場。1月の世界スプリント以降、レースから遠ざかっている格好だ。
高村洋平コーチ(37)によれば、本番の約1週間前に実戦に近い記録会を滑るのはオーソドックスな調整法。長島のやり方については「レースをしたい気持ちを極限まで高めて一発勝負にかけている。ゲートに入って走りたくて仕方ない競走馬みたいな感じですね」と解説した。
7日の練習で長島はコーナリングの動きを映像でチェック。「インスタートの第1コーナーで2つほどミスがあった。こうして調整していくのはいつものこと」(高村コーチ)と特に問題はないという。長島自身は「まあまあです」のひと言だけで報道陣の前から姿を消すなど、いよいよ集中力が高まっている。
一方、着実に段階を踏んできた加藤は「いい感じで滑れている。順調だと思う」と落ち着いた様子。1月中旬にエムウェーブ(長野)で「普段はできないハイスピードでの技術練習ができたことが収穫」と高村コーチも太鼓判を押す状態。悲願の金メダル取りへ、日本スピード陣の二枚看板は準備万端だ。
「静の長島」「動の加藤」好対照な調整法
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