【ロシア・ソチ5日(日本時間6日)発】アイスホッケー女子代表「スマイルジャパン」が1次リーグで対戦する世界ランク4位のロシアと強化試合を行い、2―3で敗れた。しかし、主将のFW大沢ちほ(21=三星ダイトーペリグリン)は「ロシアは、日本には簡単に勝てないと思ったと思う」と胸を張った。

 長野五輪に出場しているDF近藤陽子(34=西武)以外のメンバーは五輪未経験。格上との対戦に加え、目に見えない重圧と緊張でチームの動きは硬くなった。「第1ピリオドは自分たちのプレーができなくて、バタバタした」(大沢)。だが、第2ピリオド開始前に飯塚監督から「もっと自信を持ってハードに戦っていこう」とゲキを飛ばされ、冷静になることができた。

 試合が進むにつれ、流れはスマイルジャパンに傾いた。「相手は2ピリ、3ピリからグッとスピードが落ちていくけど、私たちにはスタミナがある。自信につながるいい試合だった」。体力面だけでなく、最後まで集中力を切らさなかったことも成長の証し。大沢の表情には敗戦による落胆の色はみじんもなかった。