バドミントンのデンマーク・オープン(オーデンセ)の女子ダブルス決勝が18日に行われ、世界ランキング2位の〝フクヒロペア〟福島由紀(27)、広田彩花(26=ともに丸杉Bluvic)が同3位の〝ナガマツペア〟永原和可那(24)、松本麻佑(25=ともに北都銀行)を2―1で撃破。日本人対決を制し、ワールドツアー再開初戦で見事に優勝を飾った。

 今大会は新型コロナウイルス禍の影響で3月に中断して以来、約7か月ぶりの実戦。強豪国のインドネシア、中国の選手は出場を見送る中、女子ダブルスで層の厚さを誇る日本人が存在感を発揮した。

 東京五輪金メダル候補のフクヒロは6月に新天地へ移った。それまで所属していたアメリカンベイプ岐阜がコロナによって経営破綻。今井彰宏監督(50)とともに岐阜を拠点とする株式会社丸杉を訪れ、練習する環境を何とか確保した。

 福島は「いいチャンスと捉え、東京五輪でメダルを獲得できるよう再スタートしたい」、広田は「コロナで思うように練習できなかったけど、チーム全体を受け入れていただけるのでありがたい」と新たなスタートへ決意を口にしていた。

 来年夏の東京五輪出場はほぼ確実。12月の全日本総合選手権(東京・町田)でナガマツと再戦となれば、大いに盛り上がりそうだ。