コーチが明かす高梨沙羅の強さの秘密

2014年01月29日 11時58分

高梨にアドバイスを送る山田コーチ
徹底検証!高梨沙羅 金メダルへの道(1)

 

 ノルディックスキーの世界ジュニア選手権が28日(日本時間29日)開幕、ジャンプ女子の個人戦でソチ五輪代表の高梨沙羅(17=クラレ)が3連覇を飾った。世界ジュニアの3連覇は男女を通じて史上初の快挙。17歳の天才ジャンパーが日本で金メダルに最も近い存在なのは間違いない。本紙は高梨の魅力と軌跡を関係者の証言をもとに6回にわたって連載。第1回は女子ジャンプのパイオニアで高梨の個人コーチを務める山田いずみ氏(35)の“ぶっちゃけトーク”だ。

 

 ――山田さんが女子ジャンプを始めたきっかけ

 

 山田コーチ:小学校に上がる前に地元のジャンプ少年団に入ってる子が近所にいて、その子に誘われてジャンプ台を見に行ったのがきっかけです。

 

 ――まだ黎明期。いろんな苦労があった

 

 山田:中学生の時は、女だからってことで中体連の大会に出られなかった。私より全然へたくそな男の子が全道大会、全国大会に行ってるのとかを見て、すごい悔しかった記憶がいまだにあります。「20メートル、飛びたい」「日本で一番高い大倉山を飛びたい」とか、そういう目標しかなかったですね。オリンピックの「オ」の字も考えたことすらなかったですし、女子の大会すらも想像できなかったので。

 

 ――初めて女子の大会ができたのは中学の時

 

 山田:サマーで長野県の飯山市で、女子の部ができた。でも、出たのは私一人ですけど。更衣室? 全然ないですよ。そんなのはずっと、ずっと、大人になるまでないです。男の子に交じって着替えてました。できたのって、だいぶ後じゃないですかね。

 

 ――女子であることで差別を受けたことは

 

 山田:すべてが差別なので、最初から。高校入学の時も市内で(選手として)受け入れてくれる学校を探しましたけど、見つからなかったですし、短大の時も、やっと見つけて入ったんで。あとから聞いたんですけど「ノーマルヒルなんて女の子が飛んだら子供産めない体になるよ」とかそういうことを普通に言っちゃう時代だった。

 

 ――そういった経緯を乗り越え、ついにオリンピックが開かれる

 

 山田:楽しみです。へへ。まだ実感わかないですけど、でも、やっと来たなっていう感じです。