“氷上の哲学者”フィギュア・町田樹の信者が急増中

2014年01月20日 11時00分

 ソチ五輪フィギュアスケート男子代表の座をつかんだ“氷上の哲学者”町田樹(23=関大)が、ひそかなブームを起こしている。

 16日、大阪府立臨海スポーツセンターで練習を公開。約1時間にわたり、ショートプログラム(SP)の「エデンの東」とフリー「火の鳥」の曲を流し念入りに調整した。「五輪で一番の楽しみは、あのソチのリンクで渾身のガッツポーズをすること」とイメージを膨らませ、本番へ着実に準備を進めている。

 町田といえば、近世ドイツの哲学者ヘーゲルの「美学講義」が愛読書という変わりダネ。読書で培った豊富な語彙力と独自の世界観で、今季は数々の名言を生み出してきた。「さなぎからチョウへふ化するような、進化した姿をお見せしたい」「プログラムに対する愛を表現したい」「SPの後に絶壁を見ました。怖かったです」などなど…。

 町田のすごさは、期待されていることを分かったうえで、計算ずくで発言を用意していること。「期待されるようになったので『ネタ』を考えていました。でも毎試合キャッチフレーズを作ることは、セルフプロデュースをする上でキーとしてやっていましたから」

 何だかいまひとつよくわからないが…セルフプロデュースのかいあって、町田の知名度は飛躍的にアップ。様々な媒体から取材依頼が殺到したのはもちろんのこと、練習拠点の臨海スポーツセンターには年末年始、例年の1・3倍の客が訪れスケートを楽しんだという。町田見たさに滋賀県から来たグループもいたそうで「彼の頑張りの影響は大きいですね」(関係者)とうれしい悲鳴。町田語録の“信者”は急増中だ。

「メダルを狙うならミスは許されない。すべてにおいて質の向上を求めていきたい」。ソチ五輪でメダルを獲得し、自らが作り上げる「町田樹」に磨きをかけられるか。