【スポーツ情報局】

 記者:世の中には叱られて伸びるタイプっているんですね。

 デスク:誰の話だ?

 記者:ソチ五輪に出場するフィギュアスケートの高橋大輔(27=関大大学院)ですよ。5位に終わった昨年12月の「全日本選手権」のフリー直後は代表落ちを覚悟して「情けない。これが最後の演技になるかと思うと悔しい」と涙ながらに語っていたんです。それが翌日は「日本代表として恥じない演技がしたい」とすっかり元気になっていました。

 デスク:それは代表入りできたからだろ。

 記者:もちろん、それもあるでしょうが、フリーが終わった夜にニコライ・モロゾフコーチ(37)らから会見での態度、フリーで2度目の4回転を回避して3回転にしなかったことを随分と責め立てられたそうなんです。

 デスク:確かにあの4回転は捨て身というか、ヤケになった感じだったもんな。

 記者:高橋は今季初戦の「スケートアメリカ」(4位)の後にもモロゾフコーチから「五輪に行く気はあるのか?」と叱責されて、3週後の「NHK杯」では優勝してますからね。今回が3度目の五輪となるベテランですけど、怒られないとダメなタイプなんでしょうね。

 デスク:じゃあ、ソチではその効果でメダルの可能性が高くなったんじゃないか。キミもオレを怒らせないようにしっかりネタを集めておけよ。

 記者:ボクはほめられて伸びるタイプなんで、お説教は勘弁してください…。