日本コカ・コーラ株式会社は17日、都内で「アスリート応援キャンペーン」として6月15日から9月6日まで公式アプリ「Coke ON」を活用した「オリンピック・パラリンピック日本選手団寄付プログラム」で集まった2742万2149円を日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長(63)と日本パラリンピック委員会の鳥原光憲会長(77)に贈呈した。

 関係者によると「立ち上げからアイデアを出し合って、いち早く選手のみなさんに応援を届けたい。どういった形でやるのが喜ばれるのか。やるなら多くの方を巻き込みたい。そういった観点からみんなで作り上げたい」と、大勢の方々の熱い思いから生まれたプロジェクトだという。

 山下会長は「大変うれしく思う。大会を成功に導くことを通して、東京2020に向けた機運を醸成していきたい。五輪・パラリンピックの選手たちにとって大きな励みになると思う」とコメント。鳥原会長も「こういう状況でも、来年の大会開催を信じてひたむきに努力しているアスリート、関係者にとって大きな励みをもらった」と語った。

 このプロジェクトについて、オンラインで出席した競泳女子リオ五輪代表の今井月(20=東洋大)は「たくさんの方々に支援をいただいてうれしく思う。結果やパフォーマンスで恩返しをしたい」と謝辞を述べ、全米オープンの車いすテニス部門、女子シングルス準優勝、ダブルス優勝に輝いた上地結衣(26=三井住友銀行)も「感謝の気持ちでいっぱい。これだけたくさんの人たちが私たちの試合を楽しみにしていただいていると感じることができて、すごくうれしかった」と感謝の言葉を口にした。