佐藤琢磨がインディ500で3年ぶり2度目の優勝 3番手スタートから快走

2020年08月24日 11時30分

2度目の優勝に歓喜する佐藤(ロイター=USA TODAY)

【ニューヨーク23日(日本時間24日)発】世界3大レースの一つといわれる米国伝統の自動車レース、第104回インディアナポリス500マイル(インディ500)はインディアナポリスのインディアナポリス・モータースピードウエーで決勝が行われ、元F1ドライバーの佐藤琢磨(43=ホンダ)が3年ぶり2度目の優勝を果たした。

 100年以上も前に始まった伝統のレースで佐藤が再び快挙を成し遂げた。昨年に続く表彰台、インディカー・シリーズ通算6勝のうち2勝がインディ500という大舞台での強さ。事故多発の展開でも集中力を切らさず順調に周回を重ねた。オンライン会見で「素晴らしい日だった」と余韻に浸った。終盤、同シリーズ49勝を誇るスコット・ディクソン(40=ニュージーランド、ホンダ)と激しい争いを繰り広げた。厳しくなる燃費を何とかやりくりし、後ろから重圧を受けても決してトップは譲らない。その後、再び事故が起こり、セーフティーカーに先導されて歓喜の瞬間へ。ウイニングランのような形でのゴールとなった。

 今季は第4戦の8位が最高だった。それでも最も注目を集めるレースの予選で3番手となり、マシンの状態に手応えを感じていた。

 セレモニーではVサインをつくり、優勝者恒例の牛乳を飲んだ後、頭にかけて喜びを表現した。新型コロナウイルスの影響により、無観客で行われたことには「少し寂しかったが、理解している」と語った。開催に尽力してくれた関係者へ感謝を述べ、遠く離れた日本にも明るいニュースを届けた。

【インディ500とは】インディカー・シリーズに組み込まれ、正式名称は「インディアナポリス500マイル」。通常は5月末に行われる米国初夏の風物詩で、決勝は約40万人が観戦する。会場のインディアナポリス・モータースピードウエーの楕円形のコースは完成当時、路面がれんが敷きだったため「ブリック・ヤード」の愛称で呼ばれる。勝者はシャンパンでの祝福の代わりに、牛乳を飲む習わしがある。