「タカマツペア」高橋礼華が涙の引退報告 両親との電話で決意「肩の荷が下りた」

2020年08月19日 14時53分

引退会見するタカマツペアの高橋礼華(日本ユニシス提供)

 2016年のリオ五輪バドミントン女子ダブルスで金メダルを獲得した「タカマツペア」こと高橋礼華(30)、松友美佐紀(28=日本ユニシス)が19日、オンラインの会見を開いた。

 4年前に金メダルを取った思い出の日、高橋は「私は8月31日を持って競技生活を終えることを決意しました」と改めて引退を正式発表。併せて「ペア解消させていただくこととなりました」と、13年のペア生活に別れを告げた。

 目標だった東京五輪は新型コロナウイルス禍で来年夏に延期となり、ツアーも中断。世の中が未曽有の事態となる中、高橋は「自粛期間で自分の気持ちと毎日向き合って、いつ辞めようと考えるようになった」と告白。会見では涙をぬぐいながら「あと1年自分の気持ちと体が持つのかなという気持ちがあった」と話した。

 引退を決定づけたのは支えてくれた両親との電話だった。3月下旬に五輪延期が決定した後、「このまま続けるのは難しい」と考えていた高橋は両親に連絡をした。「どう思う?」と聞くと、母親からは「あと1年、頑張ってなんて言えない。自分の好きにしなさい」と言われ、父親にも同様のアドバイスを受けたという。

「肩の荷が下りました。もう1年頑張れって言われたらどうしようってドキドキしていたので」

 4年前、歓喜の金メダルを母親は現地で見ていたが、父親は日本国内のパブリックビューイングで観戦。「東京だったら見に来られるかもしれないので、それまで頑張ろう」という思いもあったが、この両親の言葉で辞める決心がついた。その後、自粛期間が明けた6月上旬の練習でパートナーの松友に決断を伝えたという。

 高橋は13年ペアを組んだ松友に「うれしいこと、楽しいことの方が少なかったけど2人だから乗り越えられた。今まで組んでくれてありがとうという感謝の気持ちでいっぱいです」と語り、松友も「先輩とでなければ絶対にできなかった。なかなかそういうパートナーに出会えることはないので幸せでした」と涙ながらに言葉を掛け合った。