4年前、日本に歓喜をもたらした“黄金ペア”が終焉を迎えた。2016年リオ五輪バドミントン女子ダブルス金メダルの「タカマツ」ペアこと高橋礼華(30=日本ユニシス)、松友美佐紀(28=同)組がそれぞれ現役引退と混合ダブルスへの転向を決断し、別々の道を歩むこととなった。

 2人は金メダルを獲得した思い出の日(8月19日)に会見を開き、決断に至った経緯と胸の内を吐露。関係者によると「本人たちの希望もあり、あえて金メダルを取った日に発表することになった」という。

 女子ダブルスは日本代表内で激戦区のため「タカマツ」は東京五輪代表の選考レースで後れを取っていた。新型コロナウイルス禍による五輪延期に伴って選考期間は変更となったが、出場は絶望的な状況。24年パリ五輪で34歳となる高橋はこのタイミングで引退し、1学年下の松友は混合ダブルスでパリを目指すことになる。

 混合ダブルスといえば、全英オープンも制した日本最強の渡辺勇大(23)、東野有紗(24)組が同じ日本ユニシスにいる。松友にとって大きな刺激となるはずだ。