【スポーツクライミング】五輪代表・野口啓代に心境の変化 東京五輪で引退の予定が「やめたくないって気持ちも」

2020年08月12日 11時00分

野口に心境の変化が

 スポーツクライミング女子の第一人者が来夏の東京五輪へ上々の再スタートだ。到達した高さを競うリードのジャパンカップ(岩手・盛岡)が行われ、五輪代表の野口啓代(31=TEAM au)は決勝(11日)に進出。優勝は森秋彩(16=茨城県連盟)に譲ったものの、完登して2位となり、五輪延期決定後の初試合で女王の存在感を見せつけた。

 すでに東京五輪を最後に引退を決めている。延期が決まった際、野口は本紙の取材に「ずっと8月の自分をイメージしてきたので、さらに1年ってなると…。大会がない中で今、一番何をするのが正解なのか? 正直、先のことは想像できません」と複雑な心境を語っていた。それだけに今大会は結果以上に開催されたことを重要視し、10日の予選では「大変な状況で開催していただけてうれしい」と喜びをかみしめながら登った。

 来年5月30日に32歳となるが、衰えるどころか競技愛は強くなるばかり。「以前は東京五輪で(年齢的に)ギリギリ頑張れるかなって思っていましたが、実際は4~5年前に感じていたより全然いける。やめたくないって気持ちも出てきています」とも口にしている。

 女王にとって、集大成となる最後の「山」はそう高くなさそうだ。