新体操「フェアリージャパン」はコロナ禍でも心の連係強化

2020年08月07日 14時00分

フェアリージャパンの練習動画(公益財団法人 日本体操協会提供)

【どうなる?東京五輪パラリンピック(94)】新型コロナウイルス禍で最も心配される競技といえば、新体操の日本代表「フェアリージャパン」だろう。昨年9月の世界選手権では種目別ボールで団体史上初の金メダルを獲得。強豪ロシアに対し、日本らしい「連係」を武器にしていたが、他人との“接触”が難しくなった世の中では、その長所も生かしきれないからだ。

 新体操は古くから「五輪閉幕の華」と言われ、本来なら今ごろ(7~9日)は東京五輪で輝いているはずだった。だが、共同生活をしてきたチームは自粛期間で一時離れ離れに。練習再開後のコミュニケーションが気になるが、メンバーは以前に増して「絆」の深さを強調している。

「常にみんなの体調を気にしていた」という主将の杉本早裕吏(24=トヨタ自動車)は積極的なリモート交流を実施。オンラインでのトレーニングをはじめ、メンバー2人が誕生日を迎えた際には“リモート誕生日会”を開催した。鈴木歩佳(20)は「みんなの存在の大切さを改めて感じた。再会した時は跳び上がるくらいうれしかった」と話し、熨斗谷さくら(22)は「よりメンバー愛が増している」。稲木李菜子(17)も「自粛前より何でも言い合えるようになった」と証言する。

 今はマスク非着用時に「声かけ禁止」の対策を取っている。それでも松原梨恵(26)は「飛沫が飛ぶため号令をかけられませんが、あうんの呼吸で合わせられる域にまでさせたい」。以心伝心の訓練にもなっており、連係不足の心配は杞憂のようだ。