W杯準決勝のおかげでベルギー到着のトランプ大統領に政府要人の出迎えなし

トランプ大統領が乗ったエアフォースワンがブリュッセルの空港に到着したが…(ロイター)

 11日から2日間の日程で行われる北大西洋条約機構(NATO)首脳会議(サミット)のため、10日夜(日本時間11日午前)、ベルギーの首都ブリュッセルの空港に到着したドナルド・トランプ米大統領。ところがタラップを下りてみると、出迎えるはずのベルギー政府要人が全くいないという前代未聞のハプニングが起きた。

 その理由は…。到着がロシアW杯準決勝ベルギー対フランスの試合時間と重なったためだった。

 ベルギー紙ルソアによると、ディディエ・レンデルス外相は、フィリップ国王とマティルド妃に随行し、試合会場となったサンクトペテルブルクで現地観戦のため不在。シャルル・ミシェル首相は、ブリュッセル郊外ブレーヌ・ル・コントという町で開かれたパブリックビューイングに参加していた。

 実は、出迎えを受けなかったのはトランプ大統領だけではなく、同夜到着した欧州各国の首脳も同じ。空港ではベルギー外務省職員1人が代役を務めたと同紙は伝えた。

 試合は惜しくも0―1で敗れたが、同国初となるW杯決勝進出をかけた歴史的一戦だっただけに、この日、人口約1100万人のベルギーはW杯一色。国内約25か所で大規模なパブリックビューイングが行われ、政府を挙げて“赤い悪魔”として知られる同国代表に全力で声援を送った。

 通常はNATO本部がブリュッセルにあることから、サミットが開かれるたびにベルギーの首相や外相が各国首脳を空港で出迎えるが、今回ばかりは外交よりサッカーを優先する形となった。