クロアチアのダリッチ監督 西野監督と重なる「神業」手腕

ダリッチ監督(右)はモドリッチとともに勝利を喜んだ(ロイター)

 初のW杯決勝進出を果たしたクロアチアのズラトコ・ダリッチ監督(51)はチームの危機を救うどころか、国の歴史まで塗り替えるヒーローとなった。欧州予選で敗退寸前だった中で就任し、昨年10月の最終節、敵地でウクライナに2―0で勝ってプレーオフに進出。そこでギリシャも破り、本大会に出場したのも「奇跡」とされていた。

 U-21代表を率いていた経験を生かし、教え子だったFWマリオ・マンジュキッチ(32=ユベントス)らとともに、チームに対話を持ち込んで立て直した手腕は、主将のMFモドリッチに言わせると「神業」。平均年齢27・9歳の「おっさんクロアチア」を躍進させた姿は、同28・3歳だった日本を立て直した西野朗監督(63)と重なる部分もある。

 フランスとW杯で対戦するのは初出場で3位になった1998年大会以来。当時はFWダボル・シュケルの得点で先制しながら、逆転負けで決勝への道を断たれた。そのシュケルは現在50歳となり、クロアチアサッカー協会会長を務める。国として最高のリベンジの舞台が出来上がった。