【トライアスロン】専務理事の大塚真一郎氏を直撃 ドイツで9月再開の意義は?

2020年07月28日 14時00分

 新型コロナウイルスと“共存”しながら再開に向かっているスポーツ界の先陣を切ったのがトライアスロンだ。本紙は国際トライアスロン連合副会長、日本トライアスロン連合専務理事の大塚真一郎氏(63)を直撃。他競技をけん引して東京五輪へ向かう真意とは?

 ――9月ドイツ大会の再開は五輪競技で初めての決断だった

 大塚氏(以下大塚)ドイツ政府が経済活動再開を決めたことが一番の要因です。サッカーのドイツリーグも再開決定したように(6月末にリーグ戦終了)、経済活動に文化、芸術、スポーツが入っていて社会的地位を得ていると感じました。あとはトライアスロンが自然に適合している競技だと評価をいただいた。実行委員会の方には「人間の原点のような競技でコロナ禍から新しいスタートを切るにふさわしい」と…。ありがたいですね。

 ――コロナ対策は

 大塚(ドイツの)ハンブルクは表参道に似ていてブティック街を通る。エリアごとに区切り、観客の人数を制限したり、立ち見席でも密にならないように…という新しいルールを今つくっています。それをNF(国内競技団体)で情報共有し、いずれは国際競技団体や組織委(東京五輪組織委員会)とも連携する。その先陣を切っているんです。

 ――パイオニア団体は東京五輪へどう向かう

 大塚 登山にたとえると、コロナ禍の前は日本国というエンジンが後ろから押し上げてくれ、もうすぐ頂上というところで止まった。今、我々は途中でベースキャンプを張っている。もう一回、頂上へ登るには国民一人ひとりに助けてもらわないといけない。担いでもらったり、荷物を持ってもらったり。

 ――でも世論の風当たりは厳しい

 大塚 だからこそ味方になってもらうのは国民、世論です。東京五輪は関係者だけのものではなく、国民の協力を得てムーブメントをつくってもらわないといけません。大きな理念を掲げ、子供やお年寄りにも力を借りて頂上に登るという絵が描ければ、必ずいい結果になると思います。