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「手術痕」「目に異変」本田圭佑バセドー病説の真相
2014年06月06日 07時10分

首の手術痕?にテープを貼って練習している本田

首の手術痕?にテープを貼って練習している本田

 サッカーW杯ブラジル大会に臨む日本代表のエースFW本田圭佑(27=ACミラン)の頸部に「手術痕」があると、波紋が広がっている。ネット上ではかね て指摘されてきたが「バセドー病」の手術をした可能性が高いという。なかなかコンディションが上がらず、不振から抜け出せない原因は病気の影響なのか?  本田自身は4日に「自分の口から手術したと言ったことはないし、今ここ(代表)にいるというだけで、十分じゃないか」と話したが、同じ病と闘うアスリート たちの証言も交えて、気になる日本代表エースの今後を検証した。

 本田の異変が取りざたされ始めたのは昨年のこと。サッカー界では「本田の目がおかしい」と話題になり、昨年6月13日付本紙でもバセドー病(甲状腺機能亢進症)の疑いを指摘していた。

 また、ACミランに移籍した今年に入り、本田の首元に横10センチ程度の手術痕が見られることから、一部で「手術を受けた」と報じられた。ネット上でも「バセドー病説」がささやかれ、このところの不振の原因と指摘する声も出ている。果たして真相はどうなのか。

 J1鹿島のチームドクターを務める関純・西大宮病院院長は私見としてこう指摘する。

「目 が腫れたり、眼球が出た感じになっていたりと、確かにバセドー病と思われる症状が見られますね。手術痕を見た限り、甲状腺の腫瘍を除去したものではない か、と考えられます。通常、バセドー病で手術はしませんから。おそらく、バセドー病の影響というより、腫瘍ができたせいでホルモンバランスが崩れて手術に 踏み切ったものでしょう」

 本田自身は病名を公表しておらず、日本サッカー協会も口をつぐんでいる。だが、甲状腺に何らかの異常を抱えて いる可能性があるという。関氏は「詳しい病状は分かりませんが、それほど重いものとは思えません。バセドー病だとしてもプレーへの影響はそれほどないで しょう。コスタリカ戦でも動けてませんでしたが、コンディションの問題だと思います。手術の影響で試合に出られず、練習ができなかったことの方が問題。今 後は良くなっていくのでは」と続け、W杯への影響は否定した。

 実際、バセドー病を克服したアスリートはいる。アイスホッケー女子日本代 表「スマイルジャパン」のDF床亜矢可(19)に自覚症状があったのは高校1年の時。ソチ五輪前に本紙に語ったところでは「教室が4階だったんですよ。そ こに行くのがつらかったり、周りの子が全然息切れしてないのに、自分はすごいトレーニングしてるのに息切れしちゃったりして。あと手の震えもありました」

  1年間の投薬治療も安定せず、高校3年の4月に甲状腺の亜全摘手術を受けた。本田と同様に床の首には横10センチほどの傷痕がある。「本当は手術後1週間 は入院しなきゃいけなかったんですけど、その時ソチ最終予選のメンバー選考合宿が始まっていて、すごい自分も焦っていて4日で退院したんですよ。『あり得 ない』って言われたんですけど」。退院後はホルモン剤を飲み続けて体調を回復させ、ソチ五輪出場につなげた。

 また、人気女子プロレス団 体「スターダム」の安川惡斗(27)は2012年2月のデビュー前、体に異変を感じた。疲労が激しく、汗をかきやすかった。医師の診察を受けると、ホルモ ンバランス値が一般人の3倍もあり、バセドー病であることが発覚。投薬治療を続けながら、リングに上がった。「手の震えや、感情をコントロールできないこ ともありました。肉体改造して昨年は62キロまで増やしたのに、今は54キロまで減った。人よりご飯を食べても、やせてしまう」(安川)。4月には自宅で 倒れて緊急入院し、今月1日の試合を最後に長期欠場に入り、復帰を目指している。

 もちろん、真相は明らかにされていないが、エースはこれまでも数々の苦難を乗り越えてきた。持ち味の反骨心で、今回の不振も脱出してくれるはずだ。


 

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