スポーツクライミングで東京五輪女子代表の(31=TEAM au)が22日、自宅に新たに建設したクライミングウォールと新練習法をメディアに初公開。23日で五輪までちょうど1年というタイミングでオンライン会見を開き「どれだけ自分が強くなれるか楽しみ」と先を見据えた。

 もともと茨城県龍ケ崎市の自宅にはボルダリングのウォールはあったものの、五輪の種目はリード、スピードを含めた複合ということで、支援するKDDIのネーミングライツという形で全3種類のウォールが完成。野口のみならず、楢崎智亜(24)ら「TEAM au」所属選手の新たな練習拠点となった。

 自身最後の大会と決めていた五輪の延期については「驚いたが、自分を見つめ直すいい時間になった。引退は寂しいと思っていたので、まだ競技が続けられる」とポジティブに受け止めたという。

 加えて練習では新たに「行動認識AI」を導入。「自分の感覚と実際の動きをすり合わせることができた。腰、上半身など、知りたい部分のラインを見ることができるのがすごい」と伸びしろを感じた様子。

 コロナ禍により、自宅で練習できる幸せを改めて感じているというクライミングの第一人者が、夢舞台での金メダルをがっちりとつかみにかかる。