日本オリンピック委員会(JOC)は9日、オンラインで理事会を開き、山下泰裕会長(63)はスポーツを通じて「少しでも明るい話題を提供できれば」と語った。

 新型コロナウイルス禍で自粛ムードが続く中、5月末に東京・北区の味の素ナショナルトレーニングセンターが再開。1年延期となった東京五輪を目指すアスリートの活動の場が徐々に広がっているが、全国各地は連日豪雨に見舞われている。

 山下会長は「被災された方々にお見舞い、そして、亡くなられた方々に心からご冥福をお祈りしたいと思っております。また豪雨が続いておりますけれども、これ以上被害が出ないことを心から願っております」とコメント。その上で「連日暗い、心が痛むニュースが多いですけれども、さまざまなスポーツ活動の再開を通しまして、人々に少しでも明るい話題を提供していければと思っております」と話した。

 また、先月23日のオリンピックデーには各国・地域の国内オリンピック委員会(NOC)会長、国際オリンピック委員会(IOC)委員、国際競技連盟(IF)会長らに国内スポーツ界の現状と来夏の五輪に向けた思いを発信。

 さらに、スポンサー80社に「文書にて、アスリートが活動を再開したこと、そして、また1年延期となった東京2020大会に向けての継続的な支援をお願いした次第です」と明かした。

 五輪開催を信じて汗を流すアスリートとともに山下会長も希望の火を絶やすつもりはない。