総合スポーツメーカーのミズノが1日、オンラインで記者会見を開き、新作の長距離用シューズ「ウェーブデュエルネオ」を発表した。

 近年は厚底シューズが席巻する長距離陸上界に、かかと部分のソール厚2.3センチという〝薄底〟で勝負をかける。
 今年正月の箱根駅伝では、創価大の嶋津雄大(20)がプロトタイプモデルを履いて13年ぶりに10区区間新記録を叩き出し、注目を集めた。この新作シューズには「ミズノエナジー」という新素材を使用。ソールの反発力は通常3~40%のところ、56%をはじき出したということで、長年開発に携わる担当者も「レベルが『ガッ』と上がったような材料」と自信を見せた。

 会見には男子短距離の飯塚翔太(29=ミズノ)とともに、ブランドアンバサダーを務める松岡修造氏(52)、ラグビー日本代表の田中史朗(35=キヤノン)も出席。

 飯塚が「反発力があるので、疲れた時に足が上がってくれる。厚さもないので感覚を繊細に感じられる」と感想を述べると、田中は「すごい履きやすい。歩いているだけでダンスしているよう」と笑顔で続けた。