バトミントン・桃田が決意新た「改めて自分を見つめ直した」

2020年06月26日 12時20分

桃田賢斗

 東京五輪金メダルの期待を背負うバドミントンの男子シングルス世界ランキング1位・桃田賢斗(25=NTT東日本)が26日、オンラインの取材に応じた。

 新型コロナウイルス感染症が拡大した3月上旬以来、初めて公の場に姿を現した桃田は「延期になはったけど五輪への気持ちは全く変わっていない。今も変わらず、そこ(金メダル)の目標に向かっている」と心境を明かした。

 体の心配もない。今年1月、遠征先のマレーシアで運転手が死亡する凄惨な交通事故に巻き込まれ、顔面3か所を負傷。一度は復調したが、後に「右眼窩(がんか)底骨折」が判明し、手術を行っていた。現在、目は順調に回復しており「プレーは全く問題ない。気持ちの面も含めて100%の状態で取り組むことができている」と語った。

 とはいえ実戦から遠ざかったことで「試合勘」の懸念は残る。「相手との駆け引き、相手と対峙した時に強い気持ちをもってスムーズに試合を進められるか? そこが一番不安です」と口にする。そのため桃田は頭に残っている世界トップレベルの選手たちのプレーを克明に思い起こした。「そのスピード、パワーに負けないイメージで練習に取り組んだ」。

 また、自粛期間中は一日たりとも無駄にせず「質を高め取り組みができた」と語る。外出もままならない未曽有の事態に直面する中で「改めて自分を見つめ直し、バドミントンに対するとらえ方が変わった」とポジティブに考えたという。基礎練習を繰り返し、自分の弱点を克服する努力を続けてきた。

 7月1日からの日本代表合宿は中止となったが、今後も完璧なサポート体制が敷かれるチーム内での練習に励む。すでに東京五輪出場は確実。
「今はすごくネガティブなニュースが多いので、自分がコートで表現することで周りに元気や勇気を与えられたらいいと思う」
 先行き不透明な状況は、むしろ底力を発揮するチャンスではないか。