【アーチェリー】公認記録会がひと足先にスタートできた理由

2020年06月15日 16時40分

アーチェリーでは山本(左)らが参加して大会再開が本格化

【どうなる?東京五輪・パラリンピック(64)】来夏に延期となった東京五輪の実施競技で、アーチェリーの公認記録会がひと足先にスタート。大会再開の流れは拡大する可能性が高いが、競技によっては判断が異なりそうだ。

 14日の記録会(横浜)ではリカーブの部に男女30人以上が出場し、その中には男子個人で五輪2大会メダリストの山本博(57=日体大教)も名を連ねた。新型コロナウイルス禍により競技会は延期や中止が相次ぎ、今季初戦となった“山本先生”は「開催という発表を聞いてうれしかった。こんなに興奮したのは久しぶりだった」と振り返った。

 一方でプロ野球開幕やJリーグ再開を前にして、なぜ開催できたのか。当日は競技前の検温や競技時以外のマスク着用を徹底しただけではなく、これまでは的中した矢を複数が協力して抜いていたのに対し、競技者のみが抜くようにするなど感染予防に細心の注意が払われた。関係者は「(アーチェリーには)他人の弓具には触らないというマナーもある。競技中は弓を引くとき(あごに触れる)皮膚感覚が必要なので、マスク着用をお願いすることはできないが、しっかり予防できたのでは」と話した。

 実は1週間前にも別会場で同様の記録会が開かれていたという。選手の接触がなく、屋外で行われる個人競技だからこそ、再開への動きが加速したとも考えられる。

 山本は「それぞれ環境が違うから(他競技も)みんな一緒というわけにはいかない。僕も屋内競技だったら、この年齢(57歳)だし自粛するかもしれない」と指摘。その上で「(屋内競技には)接触したり、息が荒くなって飛沫が飛ぶものもある。PCR検査も含め、完全に陰性と証明できないと『一緒にプレーするのは控えたい』という選手がいてもおかしくない」との見解を述べた。

 山本は先月の本紙インタビューで東京五輪の“2024年プラン”を掲げ1年延期に疑問を投げかけたが、各競技の大会再開はいつになるのか?