アーチェリーの山本博 五輪「簡素化」案に「いろんな考えがあるのは分かるけど…」

2020年06月14日 18時36分

公認記録会に出場した山本

 アーチェリーの公認記録会が14日、横浜市内で開かれ、5度の五輪出場を誇り、男子個人で1984年ロサンゼルス大会銅、2004年アテネ大会銀メダリストの山本博(57=日体大教)が出場した。

 成績は645点の2位で「試合の感覚に慣れなくて苦労した」と振り返ると、今季初戦には「開催という発表を聞いてうれしかった。こんなに興奮したのは久しぶりだった」と前夜は2時間ほど寝つけない状態が続いたという。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、記録会などの競技会は相次いで中止となった。練習自体、4月はほとんどできず、先月から学内での業務と並行して限られた時間で汗を流した。「これだけ間が空いてしまって、6月に初戦ということで、なんとも違和感があった」と話したが“山本先生”の表情は明るかった。

 競技生活46年目を迎えたが、アーチェリーに対する情熱が衰えることはない。来夏に延期となった東京五輪の道は断たれたものの、今後は43度目となる全日本選手権の出場を目指し、その先には「パリ(五輪=2024年)もロサンゼルス(五輪=28年)も狙っていこうと思っている」と大目標を掲げた。

 一方、組織委顧問を務める五輪については「簡素化というよりも、完全な五輪をやれるようにどうするか」とした上で「いろんな考えがあるのは分かるけど、中止を避けたいから簡素化でやるのは、(特に)東京都民にとっては不本意な大会に終わってしまうような気がして残念。チケットが何の効力もないとなったらかわいそう」と持論を展開した。