「カネよりアイデア」で開会式に安倍マリオ&小池ピーチ登場も

2020年06月14日 11時00分

新国立での開会式はどのようなものになる?(写真は今年元日のサッカー天皇杯決勝)

【どうなる?東京五輪パラリンピック(63)】伝説のあのキャラクターが帰ってくるのか。新型コロナウイルス禍で五輪史上初の延期となった来年夏の東京五輪を巡り、大会組織委員会は理事会(12日)の中で改めて「大会の簡素(シンプル)化」「コスト削減」など国際オリンピック委員会(IOC)との共同声明が報告された。今後の焦点は「どの部分のコストを削るか」で、この難題は専門家ですら頭を抱える。そこで浮上してきたのが、4年前に世界に衝撃を与えたキャラクターの復活。それをめぐる新キャラとのコラボも期待されている。

 組織委とIOCの共通理念は「華美にしない」。森喜朗会長(82)が「お祭り騒ぎで共感を得られるか」と言ったように、いかに無駄なコストを削減するかが最重要課題となる。

 だが、これはかなりの難作業だ。スポーツマネジメントに詳しい早大スポーツ科学学術院の原田宗彦教授(66)が「乾いた雑巾を絞るような作業」と表現したうえで「安全面を考えると警備、セキュリティー、輸送などは絶対に削れない」と削減対象を見つけにくいのが現状だ。むしろコロナ対策を考えれば、余計に費用はかさむ。かといって収入増も見込めない。基盤となる約3480億円のスポンサー料について「もうこれ以上、払う体力はないでしょう」(原田氏)。

 となると、残された道は開閉会式の軌道修正だ。原田氏はこんな指摘をする。

「予算を削ってショボい開会式になると祭典にふさわしくない。ある程度の色彩空間を作らないと五輪自体の存在が揺らぐ。質を下げずに、コストを下げる演出を工夫するべきでしょう」

 開閉会式の総合演出は狂言師の野村萬斎(54)が担当。2012年ロンドン五輪は約160億円の予算がかけられ、近年は派手さに拍車がかかっているが、今大会は「カネよりアイデア」が必須となる。

 そこで浮上するのが、16年リオ五輪閉会式で話題となった“安倍マリオ”の再登場だ。マリオに扮し、地球の裏(日本)から土管をくぐって来たという設定で登場した安倍晋三首相(65)に対し、当時の海外メディアは「こんな光景は見たことない」と舌を巻いた。何といっても公人、政治家は“ノーギャラ”で使えるため、コスト削減とインパクトの両面を満たせる。来年9月が任期切れで勇退と言われる安倍首相にとっての“集大成”の場にもなりそうだ。

 出場内定の選手からは「開会式で小池都知事と会いたい」との声も出ている。例えば「安倍マリオ」とともに、ピーチ姫に扮した小池百合子都知事(67)がコロナをやっつけるような演出でもすれば…。ネタの賞味期限切れという話は別にして、ギャラがかからない上に世界へ大きなインパクトを与えられるはずだ。