【東京五輪】来年準備に猫の手も借りたい中…コロナ対策で組織委100人が出向元へ帰任中

2020年06月02日 18時08分

 東京五輪・パラリンピック組織委員会は2日、約3800人の職員のうち約100人がコロナ対策の応援のため出向元に帰任していることを明かした。

 帰任者は出向先と兼務している職員。山本隆副事務総長(60)によれば「(出向元が)東京都を例に取ると、大きく分けて保健所など福祉系、中小企業支援など産業系の2つ」といい、コロナ禍で経済的打撃を受けた中小企業に対する金融支援手続きなど、多忙を極める業務のヘルプとして帰任している。

 1年延期した東京五輪は全43競技会場の借り換えや宿泊施設の確保など課題は山積み。職員の中には「本来3年かかる作業を1年でやらないといけない」と漏らす者もおり、来年の準備へ向けてまさに猫の手も借りたい状況。しかし、コロナ禍で煩雑な作業に追われているのは行政も一緒。山本副事務総長は「これからの状況を見ながら、我々はできるだけの協力をする」と話すが、この日に東京都は30人以上の感染者も確認されており、見通しは厳しい。

 そんな中、組織委は当面5割以内を目安とした出勤態勢を取り、午前7時半から11時まで9つの時間帯に区切って「時差出勤」も実践。緊急事態宣言中は9割以上の職員がリモートワークをこなしたように、今後も“ウィズコロナ”を指針にして段階的に新しい様式を模索していく。

 ただでさえ困難な上、来夏の祭典に向けて“世論”という逆風は吹き続けている。それでも組織委は前に進むしかないのが実情だ。