超豪華メンバーが走る「さいたま版ツール・ド・フランス」

2013年09月29日 11時00分

 日本ではまださほど騒がれていないが、欧州などから注目必至の自転車レースがお目見えする。10月26日、さいたま新都心付近の特設コースで初開催される「さいたまクリテリウムbyツールドフランス」だ。

「超のつく豪華メンバーが揃った。ツールのトップスターが、ものすごいスピードで走り回る。純粋なレースというより、盛り上がりを楽しむサーカスみたいな大会。さいたま市の知名度が100倍上がるぐらいのPRの場になる」

 25日の概要発表で明らかにされた参加選手に、ツール・ド・フランス取材歴25年のジャーナリスト山口和幸氏はその画期性を指摘した。

 今年の総合覇者クリストファー・フルーム(28=英国)を筆頭に、今年区間4勝のマルセル・キッテル(25=ドイツ)、ここ2年のツールでポイント賞のピーテル・サガン(23=スロバキア)らが参戦。4回すべて完走し、敢闘賞受賞歴もある新城幸也(29)、別府史之(30)ら日本人も含めて57選手が、1周2・7キロのコースを20周するメーンレースなどを走る。

 ツールの主催会社で今大会も共催する「A.S.O.」社のクロード・ラハ氏は「今年のツールで活躍した選手がこれほど大挙して出場した例はない」と胸を張る。「ツール」の名称を冠した大会がフランス以外で行われるのも初めてとなる。

 いわば異例のイベントとあって、自転車レースの人気が高い欧州で関心を呼ぶことは確実。取材記者のほか、ツールの中継を担当するテレビディレクターも来日し、本大会さながらの映像を世界に流す。そのため、さいたま市の国際的知名度が一気に上がるというわけだ。

 移動に時間のかかる日本では「シーズン中は無理」(山口氏)のため、オフに入って間もない時期に行われる今回の試み。ただ、逆に「選手はまだ太ってないし、キレもある」。選手には賞金に加えて出場料も出るという。今大会が成功すれば継続開催の可能性もある。選手にとって「ジャイアンツが勝つとハワイに行くようなもの」といった“ご褒美”にもなるかもしれない。