トライアスロン9月再開の背景

2020年05月15日 16時40分

 思い切った決断だ。新型コロナウイルス禍によって世界のスポーツイベントが停滞する中、国際トライアスロン連合(ITU)はドイツ・ハンブルクで行われる世界シリーズと世界ミックスリレートライアスロン選手権を9月4、5日に開催する。

 五輪競技団体が現時点で競技再開を決定するのは異例だが、ITUのマリソロ・カサド会長は「新型コロナウイルス感染防止イベント対応を施して、安全で楽しいレース体験を提供できることを楽しみにしている」と話し、日本トライアスロン連合(JTU)の岩城光英会長(70)は「日本チームの選手たちも照準の大会ができたことは、大きな励みと目標になる」と自信を深めている。

 この背景にはサッカーのドイツリーグがある。同国は欧州主要リーグの先陣を切って16日にリーグ戦を再開させる。JTU関係者は「ドイツ国内では今、ウイルスの抑え込みよりも経済の立て直しに目が向いている。今回の決定はブンデスリーガ(ドイツリーグ)再開の流れに乗ったのではないか」と推測。これを転機に他のスポーツも追随する可能性は高い。

 感染防止対策を施した上で、閉塞感を打破するきっかけになるか。