ナショナルトレーニングセンターの使用再開めど立たず メダル獲得への弊害

2020年04月28日 16時40分

味の素ナショナルトレーニングセンター

 新型コロナウイルス感染拡大で東京五輪の開催は1年延期となり、選手や各競技団体の活動が制限されたが、スポーツ界の“最前線基地”となる味の素ナショナルトレーニングセンター(東京・北区)も使用できない状況が続いている。

 停止期間は緊急事態宣言に沿って8日から5月6日までだが、トレセン担当の日本オリンピック委員会(JOC)関係者は「(宣言解除は)まだ分からないので状況に応じて国の方針に合わせていかないといけない。アスリートの主張でどうこうなるものではない」。現状では延長される可能性もあり、再開のめどは立っていない。

 3月上旬には約300人が使用しながらも、コロナの影響で合宿をやめた競技が相次いだ。強化・育成の国際事情に詳しい関係者は「フランスのトレーニングセンターは2月初めには使用停止になっていたし、現在は欧州全体で封鎖されている。米国はまだ情報は入ってきていないけど、世界的に同じでは」と話したが、このような状況が続けば、特にチーム練習ができない団体競技は不安が募るばかりだろう。

 2008年の使用開始から12年ロンドン五輪でメダル38個、16年リオデジャネイロ五輪では41個を獲得したようにトレセンの貢献度は高い。前出のJOC関係者は「こういう状況なので国民のみんなが我慢しないといけない」。1年延期となった東京五輪へ再始動を待ち望んでいる。