五輪聖火リレーが延期して「ホッとした」 スタート地点・福島の本音

2020年04月06日 16時40分

 新型コロナウイルスの影響で東京五輪の開催が1年延期となり、聖火リレーの開始も来年にスライドされた。当初は“強行開催”の準備が進められており、スタート地点の福島は戸惑いを隠せなかったという。

 同県オリンピック・パラリンピック推進室担当者はこう話す。「多くの方々に祝ってもらいながら(聖火を)つないでいくはずだった。そこで、新型コロナの感染が広がって催し物の中止、無観客と縮小傾向になり、どうなるかと思ったけど、延期が決まってちゃんとした形で再スタートできることにホッとした」

 聖火リレーは、すでにコロナ禍が加速していた3月26日にスタートする予定だった。国際オリンピック委員会(IOC)や大会組織委員会からストップがかからない以上、自治体は“強行開催”に従うしかない立場だが、周囲からは「本当にやっていいのか」「喜んでばかりもいられない」との意見が出ていた。

 そんな中、聖火リレー開始直前の同24日に延期が決定。推進室担当者は「今回は復興五輪。その最大の目的の一つが“福島の今”を伝えることだと思っている。それができない聖火リレーより本来の姿でできることに期待したい」と前向きに捉えている。

 一方、福島では全競技に先駆けてソフトボールが実施予定だったことから「(スケジュールを変えずに)多くの人に注目してもらいたい」(同担当者)と“始まりの場所”としての意義を強調。福島の望みも「完全な形」での再スタートのようだ。