東京五輪新日程「電撃決定」の舞台ウラ

2020年03月31日 11時30分

森喜朗会長

 新型コロナウイルス感染拡大で史上初の延期が決まった東京五輪・パラリンピックの「新日程」がついに決定。大会組織委員会の森喜朗会長(82)と国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長(66)の緊急電話会談により、五輪が2021年7月23日~8月8日、パラリンピックが同8月24日~9月5日で合意に至った。

 東京五輪の新日程は予定をはるかに上回る早さで電撃決定した。森会長、武藤敏郎事務総長(76)をはじめ、プロ野球ソフトバンク王会長、スポーツ庁の鈴木大地長官(53)、馳浩衆議院議員(58)らが出席した組織委の理事会は30日午後3時にスタート。会議冒頭で森会長は「今週中にバッハ会長から連絡があるのでは」と示唆したものの、理事会終了後の同5時から行われた会見で武藤事務総長は具体的な日程を明かさず「現時点で決まっていない」と言い切っていた。ところが、そのわずか1時間後の森―バッハ電話会談では「7・23開幕」で合意。日程は森会長がバッハ会長に提案したもので「今週中には…」のもくろみから大幅に前倒しされた。

 大会延期に関しては、24日夜に安倍晋三首相(65)がバッハ会長に「1年程度の延期」を電撃提案。この際も当初の「4週間以内の調整」から大幅に早まった経緯がある。新型コロナによる不安と混乱が選手を襲っている。そうした危機的状況で、再出発の準備が遅れるリスクを回避するため求められた「早期決着」がなされたことは、災いの中での朗報と言えよう。

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