日本パラリンピック委員会(JPC)の河合純一委員長(44)が27日、日本記者クラブで会見を行い、東京五輪・パラリンピックの延期決定後、初めて報道陣の取材に応じた。

 1月にアスリート出身者として、初のJPC委員長に就任した河合氏は「スポーツには、世界と未来を変える力がある」とのビジョンを踏まえた上で「史上最もイノベーティブで、世界にポジティブな改革をもたらす大会にする」と意気込みを見せていた。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、流れに水を差される形となったが「自国開催でパラリンピックが実施されるまでの期間が1年ほど延びたので、みなさんに(魅力を)伝えられる期間が増えた」と前を向いた。

 具体的な開催日程が決まっておらず、選手たちの間には「早く決めてほしい」との声も聞かれる。この現状については「今できること、ベストは、すぐに見つからないかもしれないが、それに向けてやれることを進めていってほしい」とエールを送った。

 最後には、自身の座右の銘である「夢への努力は今しかない」という言葉を紹介し、延期になったからこそ「この言葉が周りに生きるのかな」と笑みを浮かべた。