五輪入場券権利は持ち越し方針 紙の券がプレミアムチケット化!?

2020年03月27日 16時40分

東京五輪の観戦チケット

 新型コロナウイルスの感染拡大で東京五輪・パラリンピックの1年程度の延期が決定したことを受け、大会組織委員会内に「再スタート本部」が発足。東京・晴海で行われた第1回会合で森喜朗会長(82)は「かつてない挑戦に臨むことになる」と出席者30人に向けて決意を語った。今後は開催時期、会場確保、費用負担など様々な難題に着手するが、いち早く方向性が固まったのはチケット問題だ。

 五輪観戦チケットは昨年春に初回の抽選が行われ、すでに約448万枚が購入済み。前例のない事態のため規約には「延期」に関する明確な規定はない。唯一、該当しそうな項目(第38条)には「遅延」に関する記述があるが、果たして1年の延期を「遅延」と呼べるか…が争点となっていた。そんな中、組織委の武藤敏郎事務総長(76)は早々に「大方針としてはチケットホルダー(所有者)を最優先で考える。不利な扱いはしない。今までやってきたことをご破算にすることはない」と表明。大会関係者によると、当選者の権利を延期後の大会まで持ち越し、希望があれば払い戻しを認めること、さらに払い戻されたチケットは再び抽選で販売する方針が固まっているという。

 一方、チケットには端末で表示する「モバイル」、自宅でプリントする「ホームプリント」、そして「紙」の3種類が存在し、当選者はすでに選択済みで変更はできない。紙チケットは発行料と配送料の計1188円も余分にかかるため購入者から「高すぎる!」と悲鳴が上がったが、予定通り手元に届けば史上初の延期という“証し”が記された「プレミアムチケット」に化ける。数十年後には手数料をはるかに上回る“お宝”となりそうだ。