森喜朗会長ら組織委が五輪延期で会見 課題山積みで頭抱える

2020年03月24日 23時42分

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で東京五輪開催を1年程度延期することを受け、大会組織員会の森喜朗会長(82)は24日、都内で会見し、26日からスタート予定だった聖火リレーの中止を発表した。

 新たな競技日程に沿って再開する予定で、森会長はファンに向けて「多くの方々に集まってもらい、盛大なグランドスタートが迎えられるように準備を進めていきたい」。現状のルートを基本線として、リレーに参加予定だったランナーについては優先的な配慮を行うという。

 ただ、延期によって生じる課題は山積みだ。武藤敏郎事務総長(76)は「すでに購入されているチケットをどうするか。ボランティアもどうするのかもこれから検討していかないといけない」とした上で「結論は出ていないが、方針としてはできるだけチケットを入手された方やボランティアの資格をお持ちの方に配慮したやり方を考えていきたい」と語った。

 1年延期による会場確保の問題もあり、武藤氏は「すでに予約が入っている施設もかなりあると思う。我々は原状回復させてお返しするということになっていたので、再び借りることになると費用がかかるし、1年であれば借り続けないといけないこともある」。

 また、来年7月に水泳の世界選手権(福岡)、同8月には陸上の世界選手権(米国)で予定されているものの「今日こうなった(延期が決まった)ばかりで、まだ何もIF(国際競技団体)と接触していない。協力をいただくタイミングになれば、真剣に意見交換をしたいが、まだ何も決まっていない」とした。

 一方、開催日程はこれから詰めていくことになるが、新型コロナウイルスの影響でさらに延期を検討することもあるのか。森会長は「来年にコロナウイルスを解決できない世界だったら、日本だけの話ではない」ときっぱり。続けて「人間にはいろんなものが進歩している中で、これに期待するしかないのでは。私自身、もうダメだと言われたガンが新薬で助かった。本当は今ごろ、ここにはいない。もしダメだったら延ばすのかなんて答える義務はないと思う」と自身の経験を絡めながら、開催に向けて力を込めた。