バドミントンの全英オープン男子ダブルスで日本勢初Vを飾った遠藤大由(33)、渡辺勇大(22=ともに日本ユニシス)が17日、羽田空港に帰国した。“年の差11歳”のペアは、新型コロナウイルス感染防止のためマスク着用で取材に応じた。

 伝統の大会で初の栄冠を手にした遠藤は「ホントに勝ちたい大会でした。改めて勝つことができてうれしく思っています」と満足げ。試合中に現地ファンから「ワタナベ」コールを受けたことに、渡辺は「やはり僕の好きな大会の一つ。毎年かなりの応援を頂いて勇気を与えてくれる。それを思いっきり背に受けて戦うことができた。もしかしたら無観客になっていたかもしれないけど、声援を受けて試合することができたのは非常にプラスだった」と振り返った。

 東京五輪選考レースは4月12日まで中断が決まっており、先行きは不透明。五輪延期の可能性も浮上しているが、遠藤は「あまり深いことは考えずに、今後のために準備していきたい。ポジティブに考え、しっかりトレーニングできる期間だと思って体を鍛えていきたい」と話した。

 一方、東京五輪では混合ダブルスでの出場権も確実にしている渡辺は「僕らはもう準備をするだけ。どんな状況でも自分たちの力を100%出し切れる状態を常につくっておくことが大事。強くなることだけを考えて一つずつ先に進みたい」。不安視される五輪開催については「皆さんの前でプレーしたい気持ちはありますが、やはり命の方が大切ですので、国の決定に従うべきかなと思っています」と神妙な面持ちで語った。