【新型コロナ】発祥地ギリシャでも盛り上がらず街中閑散 聖火リレー採火式を直撃

2020年03月11日 16時30分

 東京五輪まであと134日となる12日、大会恒例の聖火採火式がギリシャ西部のオリンピア遺跡で行われる。11日にはリハーサルを開催。同国内の新型コロナウイルス感染拡大の影響で非公開での実施が決まっており、観光地として知られるオリンピア市内も活気に乏しい状況だ。

 首都アテネから車で4時間近くを要するオリンピアは、ペロポネソス半島の緑豊かな山あいにある小さな町。普段は多くの観光客でにぎわうが、目玉である古代五輪に関連した遺跡や博物館は感染防止のために一般には閉鎖の措置が取られている。近隣の土産物店やレストランなどが並ぶ通りも閑散としている。

 祭典の到来を告げる節目の儀式に暗い影を落としたのは、開催国日本も悩ます新型コロナウイルスだ。

 現地報道によるとギリシャの保健当局は9日、同国内の感染者が84人になったと発表。8日には観客を集めるスポーツイベントの2週間の開催禁止を決めた。オリンピア市によると、採火式を巡っては、同市議会が5月への延期を国際オリンピック委員会(IOC)に提案し、IOCが却下するというドタバタもあった。予定通りの日程で実施はするが、IOCと大会組織委員会の招待客は100人に抑えるなど規模縮小が確認された。

 ギリシャ・オリンピック委員会は採火後に行う同国内での聖火リレーも「聖火が通過する自治体の首長には、保健当局の指示に従うよう促している」としており、何らかの影響が出る可能性もある。19日の日本側への聖火引き継ぎ式も無観客の見通しで、すでに日本の子供たちによる文化パフォーマンスは中止が決定。盛り上がりに水を差される事態に。

 26日から国内でのリレーが始まる日本でも、福島県での出発式の規模が縮小される方向。大会組織委員会は、各都道府県でのリレーの1週間前までに、応援自粛など具体的な実施方法を提示するとしている。