【テコンドー】“金原色”一掃へ必死 五輪でも完全シャットアウトを明言

2020年02月26日 16時40分

木村会長(後列左から2人目)や東京五輪代表の浜田真由(前列右端)は笑顔だったが…

 ずさんな強化体制が表面化し、昨秋から世間を騒がせてきた全日本テコンドー協会が徐々に再生しつつある。

 同協会は強化方針などを巡って選手と対立。批判の的となった金原昇前会長(65)は時の人として注目を集め、全理事が総辞職するなど大混乱に陥っていた。昨年末に木村興治新会長(79)を迎え入れ、11人の新理事が就任して協会は一新。一時は複数のスポンサーが契約解除を申し出たが、このほどIT関連企業「サテライトオフィス」(東京・江東区)が同協会初の最上位「プラチナスポンサー」となって1年契約を締結した。遠征や合宿の高額費用を自費負担していた選手にとっても朗報となった。

 だが、前途洋々とも言い切れない。実は旧理事の“金原派”の何人かは現在も各委員会に名を連ねており、今でも金原前会長から“指示”を受けていると思われる関係者も存在する。実際、金原前会長は、9日に岐阜・羽島市で開催された東京五輪最終選考会に来場。居合わせた関係者は「貴賓席に座ろうとしたところ、現場で止められて一般席に回された。かなり納得いかない表情でしたよ」と証言する。

 これに対し、木村会長は「彼とは会場では目礼する程度。私から会話するつもりはない」と強硬な姿勢を貫く。金原前会長は退任時に「東京五輪は全試合を見に行く」と本紙に宣言していたが、木村会長は「協会として席を用意することは100%ない」と断言。五輪でも完全シャットアウトを明言した。

 いまだ内部でくすぶる対立軸。金原イズムが完全消滅するか、それとも反撃に出るか。本当の決着はまだ先のようだ。