新生テコンドーが信頼回復! 強力スポンサーと契約締結

2020年02月25日 18時23分

記念撮影に納まるテコンドー協会・木村会長(後列左から2人目)、サテライトオフィス原口豊社長(右から2人目)ら

 全日本テコンドー協会は25日、新たに株式会社サテライトオフィス(東京・江東区)とスポンサー契約を締結したことを発表した。

 同協会は強化方針などを巡る選手との対立が昨秋ごろに表面化。金原昇前会長(65)を含めた全理事が総辞職するなど大混乱に陥り、複数のスポンサーが契約解除を申し出たことで協会の財政難に拍車がかかっていた。

 そんな中、昨年末に木村興治新会長(79)を迎え入れ、11人の新理事が就任して協会を一新。島田慎二副会長(49)が代表取締役を務めるバスケットボールチーム「千葉ジェッツふなばし」のスポンサーでもあるサテライトオフィス社が“援軍”に名乗り出て、契約が実現した。

 木村会長は「新生テコンドー協会で最初のスポンサー。その心意気に深く感謝したい」と笑顔で語った。同社との契約は1年で、島田副会長によるとシルバー、プラチナ、ゴールドと3つのスポンサーカテゴリーの中で最高ランクのプラチナ。「今までの企業の何倍もの大きな金額。これを契機にマーケティングとしていい方向にもっていければ」と期待を寄せた。

 昨年の大騒動で同協会のずさんな強化体制は浮き彫りとなり、遠征や合宿の高額な費用を選手が負担することが問題化。この点においても今回の契約は救世主となる。木村社長は選手の負担額について「多い時は年間100万円弱あった。まだまだ財政は厳しいが、その負担額を減少させるのが最大の目標」と話した。

 一方、東京五輪内定の女子57キロ級の浜田真由(26=ミキハウス)は「すごく心強く、自信になる出来事。思いっきり競技に打ち込みたい」と満面の笑み。選手にとっても朗報だろう。

 同協会は契約解除に至ったスポンサーとの"再契約"も検討中。各委員会の整備など課題は山積しているが、完全に失った信頼は取り戻しつつある。テコンドー界の完全再生に向け、大きな一歩となったことは間違いない。