新型コロナで五輪選考が大混乱

2020年02月17日 16時40分

 新型コロナウイルスの感染拡大によるスポーツ界への影響は大きくなるばかりだ。各競技で東京五輪出場予選会が佳境を迎えるものの、大混乱が生じている。

 レスリングのアジア予選は3月下旬に中国・西安で開催予定だったが、開催地が変更になった。世界レスリング連合(UWW)は先月末に「15日以内に決める」と韓国、カザフスタンなどに代替開催を打診していた。ところがいまだに決まらず難航中。たとえ開催地候補の協会が協力的でも、入国検疫に関する国家の方針が大きな壁になっている。中国など特定の国にだけビザを発給しないとなれば開催国協会がペナルティーを科せられる可能性もあり、簡単には引き受けられない事情があるのだ。

 最も影響を受けたのがバドミントンだ。五輪選考レースの最終戦となるアジア選手権(4月21~26日)はよりによって発生源とみられる中国・武漢。本紙が既報したように、ラストチャンスに挑む選手もいるだけに懸念されるが、日本協会の銭谷欽治専務理事(66)は「開催自体の中止はないが、問題は代替開催地がどこになるか。中国在住者の受け入れを停止している国もあり、なかなか決まらない」と話す。

 体操では五輪予選を兼ねた種目別W杯が開催地オーストラリアの入国制限により、中国が出場できなくなった。中国メディアによれば、中国体操協会が国際体操連盟と対応策を協議しているという。いずれの国も中国人に厳しい措置を取る状況は当面続くとあって、参加資格を狙う競技について中国の国家体育総局が国際オリンピック委員会(IOC)に対応を問い合わせたとも伝えられている。

 水球のアジア選手権(カザフスタン)などでは大会そのものが中止になり、五輪出場資格まで変わるケースもある。新型コロナ問題が終息しない限り、東京五輪本番まで混迷が続きそうだ。