日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長(62)が6日、昨年9月にオープンした五輪博物館・日本オリンピックミュージアム(東京・新宿区)でJOC仕事始めの年頭あいさつを行った。

 昨年の年頭は竹田恒和前会長(72)の五輪招致不正疑惑が浮上してJOCは大混乱に陥ったが、2020年東京五輪イヤーは晴れやかな船出となった。山下会長は職員に対して「いよいよ我々の2020年がスタートします。我々に課せられた責任は非常に重いものがあると思っています。しかし、気持ちを新たに、みんなで心を一つにして高い志を持って50年、100年に一度、国家的プロジェクトに関われることに喜びを感じて仕事に取り組んでいただきたい」と力強く語った。

 昨年6月の就任以来、山下会長は「風通しのいい組織」「活発な議論」を提唱。この日も職員に「いいアイデアがあればドンドン出していただきたい。直接、私のところに来ていただきたい。いつでもドアを開けておきます」と訴えかけた。「そういったものが回り回って国民に還元される」というポリシーを持つ山下会長は、最後に「みんなが笑顔で終われる一年にしたい。心を一つにして頑張っていきましょう」と締めくくった。