コース決定・五輪マラソン商戦本格化 予約殺到で札幌はカプセルホテルも5万円?

2019年12月20日 16時30分

 東京五輪マラソンの札幌移転問題がようやく最終決着した。最大の懸案事項だったコースは、大通公園発着で約20キロのルートを1周した後、約10キロを2周する変則的な周回コースに決まった。そんな中、札幌ではビジネスホテルからカプセルホテル、ラブホテルに至るまで前代未聞の“地殻変動”が起きている。

 大規模イベントの際に参加者を悩ませているのは各宿泊施設の大幅値上げ。過去に札幌市内で最も高騰したのは2002年のサッカー日韓W杯という業界歴30年のホテルマンは「私が知る限りアルゼンチン対イングランドの一戦が行われた夜(同年6月7日)が過去最高。2~3万は当たり前」と証言したが、来夏のマラソン開催時には、その上をいくという。「通常の5倍くらいでしょう。間違いなく史上最高額です。先日は1泊5万円を打ち出したカプセルホテルが出現し、業界内では話題になりました」

 現在、ほとんどの宿泊施設は旅行代理店など大口顧客を見込んで予約をストップしている状況だが、マラソンの日程とコースが確定したことを受けて各ホテルは徐々に金額を“青天井”につり上げていくという。それでも予約殺到は必至とみられ、別の関係者も「札幌だけでなく岩見沢、小樽、へたしたら旭川まで予約は取れないでしょう」と推測。狙い目は直前になって大口顧客の大量キャンセルが出たときだが「値崩れした瞬間を狙っても3万円は下らないでしょうね」。

 また、市内のラブホテルも同様だ。ビジネスホテル代わりに1人でも宿泊OKのラブホテルは五輪に向けて「予約開始はまだ先ですが、来年夏はこれまでにないほど高い値になるでしょうね」。大混迷したマラソンの札幌移転騒動も結局はホテル業界の一人勝ちなのかもしれない。

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