【空手】清水希容「無心」を手に入れる 東京五輪金へ写経トレを継続

2019年12月04日 16時30分

マドリードから帰国した(左から)荒賀龍太郎、西村拳、清水、植草

 その効果はいかに? 空手の形女子で東京五輪代表が確定した“空手界の綾瀬はるか”こと清水希容(25=ミキハウス)が、金メダル獲得へ向けてお寺で「写経特訓」を積んでいる。

 清水は先のプレミアリーグ(PL)マドリード大会の決勝で、ライバルのサンドラ・サンチェス(38=スペイン)にわずか0・72点差で敗れて2位に終わった。今季のPLでの対戦成績は3勝4敗となり、負け越しが決まっただけではなく、PL年間王者の座も譲るという悔しい結果に。東京五輪でもサンチェスとの一騎打ちが予想される。本番では何としても勝利をつかむため、清水が取り入れているのが寺院を訪れての「写経」だ。

 一見、空手とは関係ないように見えるが、どんな効果があるのか。女子組手68キロ超級の植草歩(27=JAL)は本紙にこう説明してくれた。「自律神経が整うらしいですよ。集中力も高まるみたいです」。清水の姿に感化され、植草自身も写経に挑戦したことがあるというが「手首が腱鞘炎になると思いましたよ」と苦笑い。かなり根気のいる修行で精進しているわけだ。

 写経トレの狙いは「無心」の境地に達すること。清水はかねて「気負い過ぎずにどんな時も気持ちをコントロールできれば、自分の演武ができる」と語っている。形の元世界女王・宇佐美里香氏(33)も同じ考えで「(PL東京大会でサンチェスを破った際には)何も考えずに『無心』でやったって、清水選手が言っていたんです。普段からそういう感じでやっていけば、すごくいい形ができると思うんですよ。それがなかなか難しいですけど、そこさえできれば金メダルが見えてきますよ」と指摘した。

 3日に帰国した清水は打倒サンチェスへ「母国開催で負けられないという重圧がある」とも漏らしただけに、「無心」になれる写経トレはさらに重要さを増している。