【トランポリン】世界選手権日本人初個人Vの森ひかるは大坂なおみとメンタル談議熱望

2019年12月02日 16時30分

 また一人、東京五輪のニューヒロイン候補が誕生だ。トランポリンの“天才娘”森ひかる(20=金沢学院大クラブ)が世界選手権(東京・有明体操競技場)で日本勢初となる個人での優勝を飾った。来夏の東京五輪出場を決めるとともに、一躍金メダルの有力候補に躍り出た。飛び切りの笑顔で「トランポリンを有名にしたい」と語る森は、数え切れないほどの願望にあふれている。その一つは日本最強の女子テニスプレーヤーとの「合体」だ。

 昨今は都内近郊のトランポリン遊戯施設「トランポランド」の利用者が急増。ユーチューブの影響もあってトランポリンはひそかな人気だが、五輪競技としてはまだマイナーだ。2000年シドニー五輪から正式種目になったものの、地味な感は否めない。4歳の時にトランポリンにハマり、人生を懸ける森は「もう東京五輪で見せるしかない。ここでトランポリンを有名にせず、どこでするって感じ」と本気で知名度アップを狙う。

 東京五輪と同会場で行われた世界選手権の女子個人決勝(1日)で頂点に立った森は、何度もガッツポーズを繰り返し「最高の演技を出そうと思って臨んだ。まさかの優勝でビックリ。トランポリンをここまで頑張ってきて良かった。五輪でも最高の演技をしたい」と喜びを爆発させた。

 歓喜に沸いた会場は満員に膨れ上がり、当日券も完売。持ち前の明るさと笑顔、ネイル好きという女子力も兼ね備えており、五輪本番でも「トランポリンのひかる」が一気に注目を集めることは間違いないだろう。

 願望はまだある。初めて出場する五輪では、選手村で他競技のアスリートとの交流も可能。「誰に会ってみたい?」という本紙の問いに、考えを巡らせた森は「バドミントンや陸上の選手とはすでに会ったし、メジャーリーガーの大谷翔平選手(25=エンゼルス)とも国立スポーツ科学センターで顔を合わせました。だから、(フィギュアスケートの)羽生結弦さん(24=ANA)に会ってみたい! あ、でも冬季だから、いないか…」と、ひとボケをかました後にこう語った。

「テニスの大坂なおみさん(22=日清食品)に会ってメンタルの話をしたいですね。トランポリンって自分との闘いじゃないですか。でも、テニスのような対戦系の競技って、例えばデュースになって、あと1点取られたら負ける場面でどんな気持ちなのか? その中で精神状態をどうコントロールするのか、めっちゃ気になりますね!」

 すでに東京五輪への気持ちが抑え切れない。さらには「あとは(フィギュア元世界女王の)浅田真央さん(29)にも会いたい。でも冬季だし、引退しているし(笑い)。いつか絶対に会いたい!」と、国民的ヒロインとの初遭遇も熱望する。

 近年は合理的思考でコメントが小ぎれいにまとまった若手アスリートが多いが、森の言葉は人間味にあふれている。このキャラが世間に認知されれば、トランポリンがメジャーになる日も見えてきそうだ。