【スポーツ情報局】五輪担当記者 バドミントンの全日本総合選手権男子シングルス準々決勝(29日)で世界ランキング1位の桃田賢斗(25=NTT東日本)が激怒して、波紋を呼んでいます。

 デスク 何のトラブルだ?

 記者 線審の判定に対して再確認を要求するビデオ判定の「チャレンジ制度」の運用についてです。第2ゲーム終盤に桃田がビデオ判定を依頼すると、結果が出るまでに3分以上かかり「国際大会じゃ、1分で出るのに長すぎる。流れが止まってしまうし、体も冷えてしまう。そこから動いたら、肉離れとかして本当にケガしてしまう」と不満を口にしました。

 デスク 判定の再確認で試合を3分も止められたら、そりゃ怒るわな。

 記者 それだけではなく、相手選手がビデオ判定を要求した際には大型ビジョンにおかしな表示もあり「あれは納得がいかない。(ビデオ判定は)つけないほうがいいかな」とまで言い切りました。

 デスク スポーツ界の潮流はビデオ判定導入だけに、桃田はよほど腹に据えかねたのかな。

 記者 女子ダブルスの松本麻佑(24=北都銀行)は「(ビデオ判定を)使いたい場面でもちゅうちょしてしまう。体が冷える可能性がある」と不安げでした。女子シングルスの山口茜(22=再春館製薬所)も「(長時間待たされたら)影響はあると思います」と本紙に漏らしました。日本協会は原因を調査中で、近日中に報告書をまとめる予定だそうです。

 デスク 東京五輪なのに札幌で開催する種目みたいに「アスリートファースト」とかけ離れないことを祈るばかりだな。