「2019―2020ワールドカップ第2戦」(英国・グラスゴー=8~10日)の男子スプリントで銅メダルを獲得した深谷知広が12日、羽田空港に帰国した。

 2005年11月モスクワ大会で師匠・金子貴志が銅メダルを獲得して以来14年ぶりの快挙に深谷は「ビックリするくらい調子が良くて、予選で4位に入れたのが大きかった。表彰台で世界チャンピオン(ラブレイセン、優勝)とヨーロッパチャンピオン(ホーフラント、準優勝)と一緒にいられたのは光栄でした」と語った。

 また、銅メダル獲得後には金子にも連絡したそうで「金子さんがやっているユーチューブ(カラフルスタイル)で今回の動画を作ってくれるそうなので楽しみです」と笑顔を見せた

 今回のメダル獲得で2020東京五輪出場に向けてナショナルチーム内での争いが激化する。チームの基本方針としてはケイリンが重視されることになっているが、五輪級の選手たちとの争いの中で勝ち取ったスプリント銅メダルの重みは、無視できないだろう。「ブノワ(代表ヘッド)コーチと今後の戦略について話してになりますが、自分にもチャンスが出てきたと思う。光が見えてきた」と代表争いに名乗りを上げた。

 28日からのW杯第3戦香港大会に向けて14日からトレーニングを再開する。「まだW杯の上に世界選手権、五輪とあるので、自分の課題を埋めて頑張っていく」と少しでもレベルアップを図っていく。深谷の戦いはこれからが本番だ。