テコンドー大荒れ協会理事会8時間半の闇 金原会長が女性理事を糾弾→救急車まで出動

2019年10月09日 16時30分

高橋理事は救急車で運ばれるまさかの事態に…

 東京五輪代表候補選手の合宿ボイコット騒動など崩壊寸前の全日本テコンドー協会が8日、都内で理事会を開催。この日は“反協会勢力”が訴える理事会総辞職案の採決が行われる予定だったが、その旗振り役を担ってきたバルセロナ五輪代表でアスリート委員長の高橋美穂理事が過呼吸で倒れ、救急搬送されるハプニングが勃発した。一方で、今回のキーマンでもある金原昇会長が高橋理事にブチ切れていた事実を本紙はキャッチ。もはや収拾がつかない大荒れ理事会の舞台裏をお届けする。

 午後1時に始まった理事会は、予定終了時刻の5時を過ぎても全く終わる気配がない。会見場で報道陣が首を長くして待つ中、前代未聞のハプニングが7時前に発生した。会議室から出てきた高橋理事はおぼつかない足取りで廊下を歩くと、突然ヒザから崩れ落ちた。かねて選手ファーストの姿勢を貫き、協会と闘ってきた疲労がたまっていたのか。過呼吸状態でうつぶせに倒れ、救急車を待つ間も「ウー、ウー」とうめき声を上げて周囲は騒然。“反金原”で共闘するシドニー五輪銅メダルの岡本依子副会長(48)が心配して見守る中、救急搬送された。

 いったい非公開の理事会で何があったのか。複数の目撃者の情報によると、ある事実が浮かび上がった。会議室にいた関係者の一人はこう言う。

「金原会長がメッチャ怒っていました。対象は岡本、高橋の女性理事2人です。彼女らは今朝(8日)のテレビ番組に出ていましたが、自分や協会の印象が悪くなるようなことをメディアを通して言っていることが許せなかったのでしょう」

 かねて反社会勢力との関係が噂されていた金原会長は、長野・松本市内で飲食店を経営していた1989年、暴力団追放運動に立ち上がったことでピストルで銃撃された。会見で「撃たれました。おなかと腕です」と認めた上で「反社とのつながりは一切ございません」と強く否定したが、この暴力団疑惑をコンプライアンス委員会に調査依頼した人物こそ高橋理事だった。

 ダークなイメージをつけられたことが腹に据えかねたのか。金原会長は高橋理事に「私だって家族があるんだ!」「なんであんな話をするんだ!」という趣旨の怒りをブチまけたという。会見では「岡本さん、高橋さんがメディアでおっしゃっているのは彼女たちの感覚。批判するつもりは一切ない。素晴らしい仲間」と語っていたが、密室では真逆の態度。“本性”をむき出しにしたようだ。

 その後、女性理事2人は辞任の意向を主張。他の理事から「辞めるのは無責任」との声が上がり「辞めないで」「一緒にやろう」と引き留められ、押し問答は1時間以上も続いたという。この間、高橋理事は「ボルテージが上がった状態で、ずっと立ちっぱなしだった」(前出の関係者)といい、ここ数日のストレスと疲労に加え、興奮状態で立ち続けたことが起因したのか。それとも金原会長の“ブチ切れ”がそうさせたのかは不明だが「気分が悪いので帰ります」と言って部屋を出て、その直後に倒れたという。

 さらに理事会中には協会側に立つ安藤尚徳専務理事の“号泣事件”もあった。岡本、高橋両理事から「悪」のイメージを植えつけられたとし「悔しい」「裏切られた」と、この日に最も涙を流したという。また、ある理事は「ウソ八百のことばかり言って協会のイメージを悪くさせている」と2人のやり方を批判。中には「岡本さんは副会長なのに何の具体案もない。無能なくせにテレビで泣いて、建設的じゃない」とまで漏らす理事がいるというから穏やかではない。

 対立する両者の溝は相当深い。それにしても理事会と会見で計8時間半のドタバタ劇を繰り広げながら、理事会採決はなされず。選手たちが求める強化体制の改革は、小池隆仁強化委員長ら3人の強化担当者を刷新することを決めただけ。肝心なことはほぼ決まらなかった状況が、闇の深さを物語っている。